エネルギー管理士の世界

エネルギー管理士の皆さんは 「どこで?」 「どんな?」 仕事をしているのでしょうか? 


その疑問にお答えできるように、エネルギー管理士に関する「データ」や、エネルギー管理士の皆さんへのインタビューなどを交えて、彼らの仕事ぶりをお伝えします。

 

また、このページの最後に、日本で唯一の「エネルギー管理士」有資格者団体である 一般社団法人 全国エネルギー管理士連盟 をご紹介します。

エネルギー管理士とは


このサイトは、既にエネルギー管理士として活躍している方や、エネルギー管理士を目指す方を対象としていますので、「エネルギー管理士」についての説明は必要ないかもしれませんが、念のために、以下に一般的な説明を記載しておきます。

 

以下、経済産業省ページからの引用です。

大口のエネルギー使用工場については、エネルギー管理の中核的な役割を担う「エネルギー管理者」をエネルギー管理士免状の交付を受けている者のうちから選任し、エネルギー管理者は、エネルギーの使用の合理化に関しエネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善・監視等の業務を管理することとしています。

エネルギー管理士は 国家資格(経済産業省)であり、大工場・大型商業施設・大病院・データセンターなどでのエネルギー消費設備の管理・監督、使用方法の改善・監視などが主な仕事内容です。

エネルギー管理士の活躍の場


エネルギー管理指定工場(イメージ)
エネルギー管理指定工場(イメージ)

そのエネルギー管理士の主な活躍の場は、第1種エネルギー管理指定工場です。

規定量以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定されます。このうち製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士の免状の交付を受けている人のうちから1人ないし4人のエネルギー管理者を選任しなければなりません。(前述5業種以外の業種についてはエネルギー管理員の選任)

 

ちなみに、その指定工場の数は都道府県によってバラツキがあります。以下は、指定工場(大型商業施設や大病院などを含む)の数が多い上位10県です。

 第1種エネルギー管理指定工場の多い県

トップ10

都道府県 指定工場数 人口 対人口指数
東京都 706 1,352万人 5.2
愛知県 576 748万人 7.7
神奈川県 470 913万人 5.1
大阪府 443 884万人 5.0
静岡県 352 370万人 9.5
千葉県 347 622万人 5.6
兵庫県 339 553万人 6.1
茨城県 302 291万人 10.4
埼玉県 285 727万人 3.9
福岡県 233 510万人 4.6

尚、上の表には、「指定工場数」を「県の人口」で割って1万倍したものを「対人口指数」として記載しました。ご覧のとおり、茨城県/静岡県/愛知県は、人口に対して指定工場数の多い県となっています。

エネルギー管理指定工場に関するデータ

 具体的に どこが指定工場なのかは

 別ページの「一覧」クリックしてください。

エネルギー管理士の所属組織


 

それでは、エネルギー管理士は、どこに所属して働いているのでしょうか? 

 

さて、その前に! あなたは、「ニッパチ」の法則をご存知ですか? 

ニッパチの法則とは、「パレートの法則」「80:20の法則」「働きアリの法則」 などとも言われますが、 「世の中の出来事のうち、80%のことは20%の要素が握っている」 という法則です。

この「ニッパチの法則」は、エネルギー管理士の「所属組織」にもあてはまるでしょうか?

以下は、100人以上のエネルギー管理士を抱える組織です。


100人以上のエネルギー管理士が在籍する組織

 公表のものに限ります。あくまでも目安としてください。

組織名 有資格者数
エネ管 電気
1  九州電力 774    
2  東北電力 693    
3  NTTファシリティーズ

511

     
4  中部電気保安協会

180

68

21
5  イオンデライト

60

120

31
6  関東電気保安協会 百数十名
7  関西電気保安協会

108

42 17
8  関電エネルギーソリューション 140    
9  NECファシリティーズ 134    
10  西部ガス 131    
11  鹿島建物 105    
12  北陸電気保安協会 101    

ご覧のとおり、九州電力や東北電力では、700人前後のエネルギー管理士が働いています。また、別ページの表の合計人数は、約5,000人です。これに、エネルギー管理士数を公表していない残りの主要電力会社やガス会社(東京電力/中部電力/関西電力/東京ガス/東邦ガス/大阪ガスなど)の推定人数を合わせると、1万人規模になります。

 

エネルギー管理士の数は約7万人ですので、ニッパチとまではいきませんが、少数の組織に多くのエネルギー管理士が所属している様子が伺えます。

エネルギー管理士の独立開業


 

一方で、独立開業して活躍するエネルギー管理士もいます。

 

ちなみに、エネルギー管理士の資格を持つ方の個人事務所や小規模事務所は、「○○電気管理事務所」という名称が多いようです。ただし、エネルギー管理士だけではなく、電気関連などの他の資格も合わせて持つ方が多いです。

また、「技術士事務所」「特許事務所」「コンサルタント事務所」として開業している方もいます。

エネルギー管理士の頭の中は?


 

「エネルギー管理士」の方が書いているブログを読むと、「資格取得」に関するものが圧倒的に多いです。資格取得のノウハウを他の人にも教えてあげたいという気持ちでブログを書かれているようです。

また、逆に、読み手の人は、どうすれば効率よく資格が取得できるのかを知りたいでしょうから、一定のニーズがあると思われます。

 

エネルギー管理士であることを明かした上で、一般的な趣味の記事を書いている場合もありますが、当然ながら、自社や顧客企業の仕事関連の話は、あまり書かれていないようです。

 

そこで、本サイトでは、編集長がエネルギー管理士の方々に直接お会いして、インタビュー内容をオリジナル記事として掲載しています。エネルギー管理士になった経緯や背景、仕事内容、これからの抱負など、エネルギー管理士の皆さんの過去・現在・未来を語っていただきます。

独立開業している方や企業に所属している方、あるいは、行政でお手伝いをされている方など、若手からベテランまで幅広くお話をお聞きしていきます。

エネルギー管理士の「生の声」を聞いてみませんか?


 

あなたが「エネルギー管理士」や「エネルギー管理員」であれば、一般社団法人全国エネルギー連盟に参加してみては如何でしょうか? そこには、

企業/組織で働くエネルギー管理士

独立開業しているエネルギー管理士

行政で活動中のエネルギー管理士

など、いろんな環境で活躍するエネルギー管理士が参加しています。

このように、いろいろな年代や業界の方々が、「エネルギー管理士」という共通項のもとに集まる会が、全国エネルギー連盟です。

まずは、会員になる前に、省エネ情報交換会(非会員は参加費1000円)に参加するのがおススメです。

 

日本各地で活躍するエネルギー管理士達の生の声を、是非、ご自身の耳でお聞きください。

『エネルギー管理士』の唯一の有資格者団体 

全国エネルギー管理士連盟


当サイトは、低炭素化社会の実現に貢献する

エネルギー管理士の皆さんを応援しています!